先日、SANYO:エネループ・ブロガーミーティングに参加しました。遅ればせながらレポートを。
当日の模様は、【AMN】エネループは壮大なプロジェクトになっていたよ、の巻 - エアロプレイン-や090630/SANYOエネループ・ブロガーミーティング -電池1つの力とは-を読んでいただくとして、エンジニアの端くれとして感動したことを。
年間約20億本の乾電池が廃棄されているという事実
日本において、乾電池と充電池の販売比率は99:1という圧倒的な差があり、年間約21億本の乾電池が廃棄されているという事実を知ったときの衝撃は、とても大きいものでした。会社や自宅で何気なく使っている乾電池ですが、積もればすごい数になるわけですね。逆に、利便性の高い充電池の存在と利用が、廃棄される乾電池の数を減らし、地球に優しいエコな環境になるということです。まさに「一は全、全は一。」です。
eneloopはThink GAIAを支える中核製品
快適な暮らしと地球環境への配慮を両立させた製品の提供。SANYOさんのビジョンThink GAIAを具現化する製品として、enelopは2005年11月に発表されています。eneloopは「買ってすぐ使え、長期間保存できる」という乾電池のメリットと、「繰り返し利用できる」という充電池のメリットを併せ持つこと、また「は使い切りや使用済み電池の処理」という乾電池のデメリット、「購入しやすい価格や機能のバランス」という充電池のデメリットの解決を目標の1つとして開発されたそうです。長年のR&Dの結果、2003年に超格子合金技術の実用化に成功し、充電後の自然放電が抑制された「買ってすぐ使える充電池」としてeneloopは生まれたのでした。
感動したことは、この自然放電の抑制 (電圧の維持) について、エンジニアの方々がユーザーからの声によって間違いに気づいたというところでした。ずーっと、同じ製品開発をしていると、なかなか自分達の間違いを修正することはできなかったりします。eneloopは、乾電池並みの電圧を出力するというよりは、長期間安定した電圧を出力するという利用者の声に気づいたことが、新技術を生み出したわけです。まさに、「プロジェクトX」の題材にふさわしい内容ですね。
阪神淡路大震災が生み出したeneloop lamp
1995年に発生した大震災。妻の親戚が神戸や淡路島にいることもあり、とても衝撃的な事件でした。そのときの経験が元になって生まれた製品が、当日発表されたeneloop lampでした。目立つ場所における、電池切れの防止、廃棄電池の防止等がキーになったそうです。確かにあのような震災では、暗闇は不安でしょうし、乾電池だと廃棄の問題がありますもんね。
eneloop lamp (多分試作品) を見ると、一輪挿しの花瓶のような形状で、おしゃれなデザインなため、リビングのどこにでもおけます。また、pushとswingという誰にでもできる簡単な操作で、明度を制御したり、ブルーランプになったりします。懐中電灯としての機能もしっかりしており、lampを15cm程度あげると、センサーが反応して懐中電灯になります。花瓶のような形状は、地震等で落ちたとしても、円運動により落ちた場所から大きく移動しないことを想定しているとのこと。強化プラスティックのようなので、落ちた場所がコンクリートだとだめでしょうが、絨毯とかなら落ちても大丈夫そうです。
寝室でブルーランプにすると、よく眠れるとのことで、ぜひとも我が家に欲しいものです (出荷は9月なので、誰かおいらの誕生日にくれると嬉しいな。)。
柳下がこのイベントで感動したことは「Passion and Creativity」につきます。この言葉は、Lotusにいたときに新しいCEOが最初のスピーチで使って以来、自分のエンジニアとしての原点となっている言葉です。「何かを変えたい」と思うだけでは何もできません。ユーザーの声を聞いて間違いを修正したり、自分の経験を元に開発したりと、きっかけは様々あれど、重要なのはそこにかける情熱です。また、情熱があるからこそ創造性も高まります。SANYOのエンジニアさんの熱い想いをお伺いできて、とても幸せな時間を過ごせました。